むかし、あるところに CK-NET という零細ネット、
もとい、非公開お仕事もときどきやるけどほとんど遊びの
言うなれば草の根パソコン通信ネットワークがあっての、
それはもう個性的な人物が数多く結集して、
百花繚乱、百戦錬磨、大いに賑わっておったんじゃ。
ところが中にはごく少数じゃが、わがままで身勝手な会員もおってな、
ちょっと調べればわかるようなことをわざわざ掲示板で質問したり、
答えてくれた人にお礼も言わんような非礼千万、
わがままのしたい放題で、一般のごく常識的な会員たちは、
それはもう難儀しておったんじゃ。
そこで KJM ことこのワシが自ら「ご隠居」を名乗り出て、
折りに触れて小言を言ったり、ちょいとお灸を据えてやったりしてやったんじゃ。
当人たちもそれでようやく改心し、
人々は平和なパソコン通信生活を送ることができるようになったんじゃ。
それ以来、わしは人々から尊敬の念をこめて「ご隠居」「ご隠居」と、
呼ばれるようになったと言うわけじゃ。
めでたし、めでたし。
註： この物語は事実に基づいてはいますが、一部フィクションをまじえて構成してあります。
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